タイガーディスコに出会った2017年

今年一年を振り返る上で、一番衝撃的で最高の出会いだった人物、Tigerdisco


私はめちゃくちゃナイトという、ソウルと東京を往復するパーティーを主催しています。
今年5月、韓国のインディーズシーン立役者パク・ダハムくんと共同主催でパーティーをやったのが最初。そして、その第一回目に出てくれたのがタイガーディスコでした。



ソウルにある新都市(シンドシ)という小箱で、東京からnnn、minoda、EMARLEちゃん、panparthくんを誘って。ソウルからはTigerdisco、Johana Electric Bach、seaseeちゃん、DJ yesyes。全体の流れを組んでプレイする東京クルーとは対照的に、流れをぶった切って振り切ったプレイをするソウルのdjに、そしてブチ上がるフロアに「これがソウルのシーンやで!」と洗礼を受けたような一夜でした。

スーツを着て「私はタイガーです、虎です」と日本語で挨拶をしてくれたタイガーディスコは、70年代のスーツを着て日本の80年代モノと韓国の(おそらく)90年代モノをミックスしていて、最後はエヴァンゲリオンをかけていました。その、ルックスも去ることながら選曲のセンスとワンマンライブのような存在感ある勢いに打ちのめされた&惚れ込んでしまったのでした。
少し前にSCRで見た時は「韓国歌謡曲かけるDJいるんだ!面白いな〜」というユルッユルな感想でしたが(その配信はすごく印象に残っていて、思わずツイートしてたことを後に思い出した)、この一夜でタイガーのポテンシャルの高さを知ることができました。







장태완 장군님과 너바나의 협력체제에 부응하지 못한 파리의 연인は今年アップされたmix。ニルヴァーナのSmells Like Teen Spiritに、アイドルやおっさんがシバかれている映画の音声を載せている最高のmix。最初に聴いた時笑いました。




個人的にはこのハウスmixが一番大好き。ぬるい夜風を纏ったような雰囲気、駆け抜けるような昂揚感がたまらなくて、ワクワクする。今年、群を抜いて一番聴いたmixです。

本人は山下達朗の大ファンで、日本のシティポップが大好きなレコードオタク。
普段からファッションも80年代スタイルを好んでいます。大学時代、先輩に誘われて加入したサークル活動を通して80年代カルチャーを知り、影響を受けたようです。
同時にDJとしてのキャリアもスタートしていて、当時はRoller Boogie Nightというパーティーを数回開催してました。クレジットはYMEA。タイガーが所属するディスコDJクルーの名前です。今も健在。


Roller Boogie Night | SEOUL | trailer from VM PROJECT on Vimeo.

映像も良いですよね。若かりし頃のタイガーも出演してます。

そんな彼を東京に呼んで開催した、8月のめちゃくちゃナイトは多くの反響を頂けて、当日も大勢のお客さんに来てもらえて、みんなが踊るフロアを後ろから見ていたらタイガーがオリジナル・ラブをかけたので思わず感極まって泣きそうになりました。
10月にはDJ TASAKAとのB2Bセットで再来日。東京ツアーを釘打って、EMARLEちゃん協力のもと全5か所でパーティーを開催しました。dommuneへの出演も果たし、(私自身もdommuneへ持ち込むことが初めてでした)タイガーと共に今年を駆け抜けて、そして成長した一年だったなと思います。自分の中で来年に繋がるターニングポイントを感じたのもこの時期でした。タイガーに足向けて寝れないな〜こりゃ。






タイガーのDJは音楽の素晴らしさを改めて知ることが出来る。10代の頃ませてて聞かなかった曲や、音楽以外の情報や印象で食わず嫌いだった曲、うっかり見落としていた曲、全てを取っ払って「この曲、いいでしょ?」を教えてくれるようなDJ。ジャンルも国も関係なくて、みんなの昂揚感と共に音楽を落とし込んでくれる、最高のDJだと思っています。
ディスコスピリッツ溢れる、ハッピーな空間を作り上げるタイガーディスコは是非一度見て欲しい、聞いて欲しい。彼の音楽に対する純粋さと真面目さは、私に沢山の影響と考えるきっかけを与えてくれました。



タイガーが東京滞在中、最も多くの時間を過ごした高円寺をイメージして作ったmix。
普段は聞かない最近のJ-POPやインディロックが、こんなにも煌めくものなのだな、とグッときたmixでした。これがタイガーの魅力。

2017年、タイガーディスコと共に駆け抜けた濃い1年間でした。
2018年も楽しいことできるといいな。

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